2010年07月31日

わかれとであい

8d8ba565.jpgグレムリンが死んだ。
猫エイズでボロボロだったけれど、18年も生きてくれた。
メロンや洋梨が大好物で、スイカやバナナも食べちゃう、果物好きの変な猫。
とってもかわいい白黒君で、ジャッジアとキラヨシに出逢った時、グレみたいな白黒猫だったからほっとけなかったんだ。
穏やかで人なつっこくて、本当にかわいいヤツだった。
グレムリン、18年間ほんとにどうもありがとう。
いつかもうちょっとお金持ちになったらさ、メロンもラ・フランスも、いっぱいいっぱい買ってあげる。

「猫君は果物なんか食べちゃだめ!」なんて言わないで、君が欲しいだけ、お腹いっぱい食べさせてあげるよ。
だからさ、また戻っておいで。
こっちで待ってるから。
そしたら今度はちゃんと「さよなら」言うからね。
「ありがとう」って、「大好きだよ」って、ちゃんと言うからね。

いつもエラソーなことをいっているけれど、実は私はまだ一度も、自分がともに暮らした犬や猫の死体を見たことがない。
本当に小さな頃、鳥と金魚が死んだのを覚えているけれど、猫と犬の死には、まだ立ち会ったことがないのだ。
グレは実家にいるので、彼の死には立ち会えなかった。
昔、1週間程で黒猫のキルヒアイスが死んでしまった時も、学校から戻ったらもう姿がなくなっていた。
犬のジョイ君が死んだのは、私が大学生になり一人暮らしをする為に実家を出た日。
その日、私は母の言動に腹を立て、ジョイ君に挨拶もしないまま家を飛び出した。
携帯なんてなかったあの頃、「無事、京都へ着いた」と言う為だけに公衆電話を使った。
そしてジョイ君が亡くなったことを知った。
ジョイ君は12歳で老衰だった。
一両電車が走る、寂しい駅のそば。
古ぼけた商店の前にある大きな桜の木の下で受話器を握りしめたまま、ただ、泣いた。

死は悲しい。
無条件に悲しい。
だけど、だからって、出逢わなければ良かったなんて、私は絶対に思わない。
だって彼らと過ごした時間は確かにそこにあったから。
すべての出逢いやすべての時間が、今の私を作っているんだから。
だから私はこれからも、沢山の動物や人と関わっていこうと思う。

b9f01fda.jpg3d454120.jpgちょっとしんみりしちゃったから、今度は素敵な出逢いのお話。
この子の名前はワラビ君。
先月書いた、Tさんのところから友人宅へやって来た茶トラ君だ。
約60匹もの多頭飼育現場から救い出されたシンデレラボーイのワラビは、過酷な状況の中生き抜き、Tさんによって命を繋ぎ止められ、そして今また新たな家族に出逢い、幸せな新しいニャン生を歩み始めている。
23e2badb.jpg彼は『レトロ京都』という、私nao.も愛してやまないこの怪しく素敵なお店の看板猫として、沢山のお母さん(私もその中の1人)やお父さんに愛され、遊んでもらい、いっぱいゴハンを食べて、安心して眠って、きっと楽しくてしかたない毎日を過ごしている。
ワラビ、よかったね。
これからいっぱいいっぱいいーーーーっっっぱい、幸せになるんだよ。

Tさんのところには今もまだ沢山の猫達がいます。
無責任な飼い主によって爆発的に増えてしまった猫達。bee514db.jpg
どうしようもない状況の中で、JRのガード下にある、窓も明かりもない倉庫の中で多数ひしめき合って暮らしているワラビの仲間達もいます。
なんとその倉庫には電源がない為、空調を使うことすらできない、という状況です。
想像してみてください。
電車の騒音と暗闇、うだるような暑さの中で必死で生きている沢山の猫達のことを。
お願いします。
1匹でもいいんです。
どうか彼らを助けてやってください。
全頭不妊手術及びワクチンを済ませ、さらに健康診断(ウィルス検査)も済ませてから、お渡しします。
優しいみなさまからのご連絡を心よりお待ちしております。

「動物は死ぬのが悲しいから飼わない」なんて言う人がいるけれど、この世界では見えないところで沢山の動物達がその寿命を全うすることなく殺され続けています。
今この瞬間も、天文学的な数の動物達が、苦しみ、悲しみ、泣き、叫び、そして殺され続けているのです。
犬猫問題だけじゃなく、いろんな問題をごっちゃにして言ってしまいましたが、もしあなたが動物を飼える環境なのに飼っていないのならば、どうか1匹でもいいので困っている動物達を助けてあげて欲しいのです。
勇気を出して、その中の1匹だけでも家族に迎えられたなら、きっとその子にもあなたにも、今よりもずっと濃くて楽くて色鮮やかな、素敵な毎日が待っていると思います。

そして、もう一歩踏み込んで、あなたの食卓にのぼる『お肉』についても想像力を働かせてみて欲しい。
あなたのその「おいしい」とひきかえに、苦しみ殺される動物達、飢えて死んでゆく貧しい国の子供達、破壊される地球環境。。。
お肉とはただ「おいしい」だけのものです。
身体には毒以外のなにものでもありません。
欧米では常識となりつつあるこの事実を、どうか知って欲しい。
気付いて欲しい。
常習性のある『お肉』をやめるのはなかなかに大変ですが、一度やめてしまえばなんてことはありません。
むしろ動物の死骸なんて気持ち悪くて食べたいとも思わなくなります。
なにより、味覚は鋭くなり、より沢山の「おいしい」を味わえることになりますよ。

と、また嫌なこと書いちゃったから嫌われちゃうんだろうな(笑)

さてさて、銀座でのグループ展が迫ってまいりました。

   『MY NAME IS CRAFT』展
   会場:gyarally月光荘こんぱる前室
   会期:8/17(火)〜8/23(月)
   時間:11:00〜20:00(最終日は16:00まで)
     中央区銀座8-7-5 金春ビル4階
     TEL:03-3571-1116(会期中のみ)

関東方面のみなさま、ぜひ遊びにいらして下さい。
nao.は初日の16時頃までだけなんですが、ギャラリーにおります。
地図のついたDMを送ることができますので、ご希望の方はnao.までご連絡ください。

25354e89.jpg1e94c836.jpgそれでは、出逢って9周年ますますかわいいジャッジアちゃんと、オッサンのように眠るキラヨシ君を見てもらいながら、今後の予定です。
9月18〜20日SHAPET主催イベントに参加させていただくことになりました。
このSHAPET、スタッフアーティストも熱い夢のある素敵な人達ばかり。(ってnao.もアーティストの中の1人なんですが
きっと面白いイベントになると思いますのでお楽しみに。
んで、そのSHAPETつながりで、大好きな超ビーガンフレンドリーカフェココカラさんとなにやら楽しいことができそうです。
詳細は後日お伝えしますね。
10月3日はベジタリアンフェスティバル京都に出店します。
今回は作品販売がメインではなく、敬愛する友人Gと一緒に動物達のことを訴えるブースとして出店します。
幻の(?)私の卒業作品『にんげんのたべもの』も展示しますので
「まだ見たことないよ」
という方はぜひぜひいらしてください。
ベジフェス前日には、これまた敬愛しているMさんが講演にいらっしゃるとか。
これはとっても楽しみです。
ちなみにMさん、最近ブログを始められました。
右側『おすすめ』のところに彼女のHPをリンクしてありますので、そちらからどうぞ。
10月22〜24日は京都市勧業館みやこメッセにて『陶彫作品展』に出展。
11月はギャラリー集にてグループ展。
と、いやぁ忙しい!
がんばります!!
8月のばんてらでの店番は13,14,19,23,28,29,30日です。
洛趣舎なかにしさんと 京都伝統工芸館、そして京都大丸さんでもnao.の作品をご覧いただけますので、こちらもよろしくお願い致します。

さ、銀座へ向けてラストスパート
みなさん東京でお会いしましょう



task06009 at 00:17│Comments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ベジ、動物関係 

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この記事へのコメント

1. Posted by nao.   2010年10月30日 23:27
 拍手コメントをいただいていた yukiさんへ

せっかくコメントをいただいていたのに長い間気が付かず、大変申し訳ありませんでした。
通常のコメントの場合は連絡が来るのですぐに気付くのですが、拍手コメントというのは存在すら知らなかったんです・・・
本当に申し訳ありません。

Tさんの所の猫ちゃんもらわれたんですね。
猫ちゃん元気にしてるでしょうか?
ベジフェスには出店されてたのでしょうか??
返事が遅すぎるのですが・・・

いただいた拍手コメントをこちらのコメント欄に反映することが出来ず、また直接返信をすることもできないみたいなので、いまさらですが、こちらに返事を書かせてもらいました。。

本当に本当に申し訳ありませんでした。
どうかこれからもよろしくお願いします。

nao.

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