2007年11月04日

熊についての誤った認識

10月21日、ベジタリアンフェスティバルに初めて行って来ました。
予想よりはるかに沢山の人・人・人・・・驚きました。

お目当てのタコスとビールをたいらげ、JAVAの『NO MORE ANIMAL TESTING』バッジを買い、署名をしまくった後、フラフラと会場を歩いていると目に入って来た熊の写真。
野生の熊が人間によって殺される事に疑問というか罪悪感というか・・・とにかく何かモヤモヤを感じていた私は、立ち止まって、少し離れた場所からそのブースに貼られた紙を眺めていました。
すると、中にいた女性が出て来て「読んで下さい」と、一冊の冊子を私に手渡しました。
タイトルは『クマともりとひと』。
一冊百円と書いてあったので、何度も「お金を払います」と言ったんですがその女性は「いいんです、読んで下さい」と、その冊子を私にくれました。


帰りの電車の中で冊子を読んだ私は衝撃を受けました。
たしかに今まで
「ゴハンがないから人里に下りて来る熊を、人間の都合で殺してしまうなんて残酷だな」
と思ってはいたんですが
「でも熊って人間を襲うし仕方ないのかも・・・」
なんて、あまり深く考えず、見て見ぬフリとでも言いましょうか、知らないフリをしてきた私。
ところが、真実は違いました。
冊子にはこう書いてあります。

『クマは本来、森の奥でひっそりと棲んでおり、見かけと正反対で大変臆病。九九%ベジタリアンで、肉食を一%するといっても、昆虫やサワガニぐらい。人を襲う習性など全くないということです』

衝撃でした。
ホッキョクグマも日本のツキノワグマも同じだと思っていたのに・・・
(地球温暖化のせいで危機に直面しているホッキョクグマや肉食動物=悪、という意味ではもちろんありません。念のため。彼等は私達人間と違ってそれを食べなければ生きて行けませんが、私達人間は食べ物を選ぶ事が出来ますし、肉食をしない方が健康に生きて行けます)

私達人間は自分の都合だけで森を破壊し、心優しい熊達の食べるものも棲む場所も奪って、彼等を絶滅寸前に追いやり、なお、殺し続けている・・・

リンゴを手に「ボクはベジタリアン」と微笑んでいる熊クンの挿絵を見て涙が出ました。
冊子にはこうも書いてありました。

『クマが被害者なのに、世のクマ常識は、一方的にクマを狂暴な加害者に仕立てあげたものばかりです』

電車の中でいっぱいいっぱい泣いてしまいました・・・。


私達ベジタリアンは『牛や豚がかわいそうだから食べない感情的な人種』という風に思われる事が多いのですが、肉を食べない、というのはそれだけではありません。
肉を食べない生き方は、動物に優しく、人に優しく、地球に優しい生き方なんです。
(ここでは詳しく書きませんが、興味のある方はぜひ『菜食のススメ』などの素晴しいサイトをごらんになって下さい。おすすめのサイトを右側のサイドバーにいくつか集めてあります)
同じように熊の問題も、ただ「熊がかわいそうだから・・・」だけではなく動物にも、人間にも、地球にも関係する深い深い問題なのに、真実を知る人、それを訴える人は本当に少ない。
私自身、熊問題の真実を知らなかった人間の一人ですが・・・。


↓冊子をくださった日本熊森協会のHPです
日本熊森協会


task06009 at 22:14│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ベジ、動物関係 

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